〈空模様・心模様 Bくもり〉



    *****



   ポールさんのサンドイッチ、すっごく美味しかった。

   もともと病気でもケガでもないから、お腹いっぱい食べたら
  (・・・ってゆうか・・オレが自分でちゃんと治そうとしたから・・)
   すっかり元気になった。


      「マスター、ごちそうさまでしたぁ」

      「おう。ちょっと今忙しいからな、その辺に置いといてくれ」


   食器下げようと思って下へ行くと
   ちょうどお昼時でお客さんがいっぱい。


      「あ、じゃぁオレも何かやります!」

      「おーそうか、そりゃありがとよ。んじゃすまねぇが洗い物よろしくな」

      「あい!まかしといて」


   オレ、時々お手伝いしてたからね。勝手知ったる・・ってゆうんだっけ?
   夏実ちゃんと色違いのエプロン着けて、カウンタに入った。
   

      「あ。銀ちゃん、もう大丈夫なの?」

      「うん、平気へいき。オレに出来るコトあったらゆってね」

      「うわぁ助かります!ね、マスター」

      「ツケを減らすとでも思って頑張ってくれや」

      「はーい」
 

   ポールと夏実ちゃんと一緒に、こうやってお店手伝って午後を過ごしたんだ。


    *****


      「銀次、やっぱりオトコだなぁ」


   お客さんの波が引いて一息ついていると
   新聞を広げながらマスターがそんなコトを言い出した。


      「んぁ、やっぱりって?」


   オレ、普段そんなに女々しいのかなーと思ってタレそうになっちゃった。


      「あーイヤ・・・蛮と並んでるとカワイく見えちまうんだがよ」


   うわうわ。カワイくって??ますますどーゆうコトですかぁ〜〜


      「夏実ちゃんと並んでそーやっててきぱきシゴトしてっとな、カッコイイぞ」


   うーん、コレってホメられてんのかな?
   何だかハズカシくって困ってると、夏実ちゃんも話しに乗ってきた。


      「ここに来る女性のお客さんにも・・実は人気あるんですよ、銀ちゃんは」

      「えええ? 蛮ちゃんのほうじゃなくて?」


   オレが聞き返したら、夏実ちゃんはクスクスと笑い出した。

  
      「蛮さんはアコガレってカンジで、みんな遠くから眺めて満足しちゃうみたい。
       それに・・・最初はちょっとコワイと思うのかな」

      「あはは!蛮ちゃんってガラわるく振る舞ってるもんねー」

      「まーなぁ、あのアタマでグラサンして、タバコくわえて歩いてりゃ
       そら取っつきにくいわな」


   そんな風に蛮ちゃんのコト、からかっていると


      「その点、銀ちゃんはいつもニコニコと穏やかでいいですよね。
       あんなひとが彼氏だったらって言ってるお客さんもいました〜」

      「ほぉ。モテモテだな、銀次」

      「わーーー。照れるよぅ・・」


   今度はオレがからかわれちゃった。


   その後は気が抜けるくらいお店はずっとヒマだったケド。
   ポールさんはなんだかご機嫌で

      『やっぱ家族が多いといいねぇ。娘に加えて息子が出来たみてーだ』

   なんて新聞の向こう側で嬉しそうにゆったんだ。

      『私、いつからマスターの娘になったんですか?』

   夏実ちゃんにツッコまれても、ずっと口元が笑っていた。

      うーん。家族かぁ。オレは蛮ちゃんさえいればって思ってた。
      でも、蛮ちゃんはどうなんだろ・・


   こんなに楽しく過ごしていたのに・・蛮ちゃんのコト考えると
   やっぱちょっと寂しかった。


    *****


   
   オレがホントに寂しくなっちゃったのは
   その夜のコトだった。

   だって今日中に帰ってくるって思ってたのに。

   蛮ちゃんは電話すら寄越さないでドコに居るんだろう?
   何してるんだろう・・・。

   
   ポールさんも夏実ちゃんも、店を閉める頃には
   やっぱりシンパイしているみたいだったケド。

   オレに気を使ってか、蛮ちゃんのコトを口に出さなくなっちゃった。

   店片づけて、裏にゴミ出ししてるとポールさんが来た。


      「銀次・・すまねぇな」

      「えーいいですよ、コレぐらい!マスターにはいつもお世話になってるしね」

      「や、そのことじゃなくて、蛮のことなんだが」

      「蛮ちゃんの?」


   ポールさん、蛮ちゃんがドコに居るのか知っているのかな?


      「あぁ、そうだ。アイツが帰ってこねぇのも、お前に会おうとしなかったのも
       オレのせいかもしんないんだわ」

      「ええ?なんで?」

      「ちょっとなぁ。お節介で厳しいコト言っちまったもんだから」


   あの蛮ちゃんが、ずっと『逃げていた』コトがあるんだって。


      「ま、アイツは俺の言葉なんかで動くタマじゃねーがな。
       はっぱかけちまったようなモンか」


   オレがどこか蛮ちゃんに不安を感じていたのは、きっと蛮ちゃんが
   そのコトをイロイロ考えていたからだろうって。

   だから、決してオレを見ていないワケじゃなくて。
   むしろオレとのコトを真剣に考え始めたから、蛮ちゃんは迷っていたんだろうって。
 

      「アイツぁ、お前さんのためにも自分のためにも
       ケリをつけに行ってるんだよ」

      「・・・それって、危ないコトじゃないよね?」

      「あぁ」

      「それならヨカッタぁ」

      「立ち入るつもりはねぇんだが、すまんな。
       ・・・2人のモンダイに口を挟んじまって」

      「ううん!心配してくれてるんだもん。謝らないで下さい。
       オレ達にアドバイスしてくれるのって、ポールさんだけだから」

      「そっか。ありがとよ、銀次」
      
      「これからもずっとよろしくね!」

      「・・・・・」


   オレはポールさんの気持ちが嬉しかったから
   思わずニィって笑っちゃったんだけど。

   マスターはビックリしたように眉を上げると
   なぜかカオを赤くして黙り込んじゃった。


      「どうかしたの?マスター」


   百万ボルトスマイル・・とか何とか独り言をゆってクビを振ってる。


      「・・・蛮みたいなタイプのヤツが、お前さんを手放せないのも道理だと思ってな」

      「どうり??」

      「イヤ、お前達はお似合いってコトさ」

      「・・・ヘビとウナギで長いモノ同士だから??」


   よくワカんなくってオレが聞き返すと
   ま、そんなトコロだってゆってポールさんは苦笑した。


      「銀次、足がねぇから今日は泊まってくか?」

      「ヤダなぁ、マスター。オレ子供じゃないんだし。歩いてだって帰れるよ?」


   でもお前のコトを蛮に頼まれたからなぁって、困ったようなカオしたから
   (きっとオレが方向オンチだからだよねー)
   オレは結局お世話になるコトにした。



     *****



      「そだ、テントウムシ君ん中にマンガ置いてあったっけ」


   時々蛮ちゃんと2人で借りていた部屋。
   ・・・時々蛮ちゃんと抱き合ったベッド・・・。

   決して広くないのに、1人だとやっぱり場所が余っているように感じる。


   夜中、オレにしては珍しく寝付けなくて。
   元気を出そうと思ってスバルにマンガを取りに行った。

   蛮ちゃんから預かった、大事なカギをギュッと握りしめて。


      「んぁ、さむーい。・・明日は晴れるかなぁ」


   月が薄明るい中で、どんよりと雲が広がっている。


      みぞれ・・やんだよ。
      ねぇ、だいぶ寒さもゆるんだよ。

      蛮ちゃん・・早く帰ってきてよ・・・


   オレはつい、運転席側に座って蛮ちゃんのコト考えてるウチに
   マンガをヒザに広げたまま寝ちゃったみたい。

   フロントガラスをコンコンと叩く音で目が覚めた。
   窓の外を見ると、人影がコッチをのぞき込んでいる。
   

      「蛮ちゃん!蛮ちゃんでしょ?」


   一瞬、あのキレイな青い目を見たと思ったのに。
   ドアを開けると、ソコにいたのは・・ソコにいたのは・・・


      「えっ・・・?・・ええー??オレ〜〜っ??」

      「そうなのです!」


   タレたオレが、シュピっと右手を挙げて立っていた。



     *****


   それはさぁ、最初ものすごくビックリしたケド。

   んしょ、んしょってスバルに乗り込んだタレとカオを見合わせて
   『うーん。ヘンなカンジだねー』って笑いあった。


   なんていうのかな。もともとタレってオレなワケだし(?)
   気が合うってゆうか、落ち着くってゆうか・・・。

   そだ。『エンリョしないで』ってヤツかな。

   あんなに親身になってくれてるのに、夏実ちゃんにもポールさんにさえも
   ゆえないコトがあったからね。

   オレは蛮ちゃんのコトや自分の気持ちを
   タレにイロイロ話したんだ。

   
      「ギンジはどーして回復するのをためらったのですか?」

      「オレってさぁ・・ケガとかスグ治っちゃうじゃん?だから
       あんまり長引く痛みって、知らないんだよね」

      「うきゅ。オレも知りません。・・でもそれってイイコトじゃナイかなぁ」

      「う・・・ん。イイコトかもしんないケド・・あの時は・・蛮ちゃんを
       遠くにカンジた時はココロがイタイ気がして」

      「んぁ・・・それで?」

      「ムリしちゃったあと、その、傷ついたトコがジンジンしてた。
       蛮ちゃんが・・入ってるみたいで・・ココロの痛みが紛れる気がした・・んだ」

      「う〜ん・・その気持ちはよくワカるのです。
       でも、蛮ちゃんがどう思うかは考えなかったの?」

      「え?」


   タレは目をウルウルさせながらオレをまっすぐに見た。


      「ギンジが傷つくと、蛮ちゃんは苦しむよ?」
   
      「それは・・・」

      「蛮ちゃんにとってはね。ギンジのノウテンキなケガレのない笑顔が救いなのです」

      「だって・・そんなの蛮ちゃんはなんかカンチガイをしているよ・・!」

      「・・・ギンジ?」

      「オレがいっつも単純でニコニコしてるからって・・オレだって
       怒ったりイヤな気持ちになったり・・誰かを憎んだりするコトだってあるもん!」


   タレに言葉をぶつけちゃってる・・・
   そんな自覚はあったんだケド。言い出したら止まんなかった。
 

      「『オメーが手を汚す必要はねぇ』なんてゆっちゃって、自分一人で何でも
       背負ってしまおうとするんだもん!」

      「それはね、蛮ちゃんがギンジを大切に思っているからなのです」

      「でもオレの手だってボルツの時にさんざん血に染まったよ?
       ・・雷帝の時なんかは、手加減だって出来なかったし・・」

      「うきゅ。過去のコトはオレだって辛いよ」

      「そうでしょ?いくら悪いヤツだからって・・一体、どれだけ多くのヒトを
       傷つけてきたか・・」

      「皆を守るためだったのです・・」

      「でも!オレが汚れているコトに変わりはナイだろ!」


   何で、オレ、こんなに必死になって言い訳してんだろ。

   ホントに言葉をぶつけたかった相手が居ないからって
   タレに八つ当たりしてる自分が情けなかった。


      「・・ギンジ・・泣かないで欲しいのです」

      「・・・ん、ゴメン」

      「あのね、オレにはなんでも話してくれていいよ」

      「んっ・・・」

 
   オレはカオを拭うと、ハンドルに凭れて一息ついた。
    
      
      「蛮ちゃんはね、『楽しい?』とか『シアワセ?』ってオレが聞くと
       いつも『まぁな』とか『どう思う?』って答え方するんだ」

      「うきゅ。素直には答えてくれないよねー」

      「きっと、何度も裏切られたり悲しい目に遭ってきたりして
       すっごく慎重なんだと思う」

      「照れも入ってるのです」

      「たぶんね。・・その場の雰囲気で返事したりは
       絶対しないから、それだけ何てゆうか・・正直なんだと思うよ」

      「うん。蛮ちゃんはホントは優しいヒトだもんね」

      「それはワカってるよ・・でも・・でも・・・寂しいんだもん」


   タレはくる〜っとクビを回しながら聞いてたんだケド。
   キュピーンって瞳を輝かせると、ちょっとキビしいカオでオレを見た。

    
      「ギンジは少しわがままになってるよ?」

      「・・・そっかなぁ・・・」


   自分に怒られるのって、やっぱりヘンなカンジだった。

    
      「うきゅ。元気出して欲しいのです!」


   タレはちょこんとオレのアタマに乗っかった。
   タレたオレって・・結構重いんだ・・・。


      「オレは、ギンジも蛮ちゃんも、言葉が足りないと思うのです」

      「・・・うん」

      「だからね。蛮ちゃんが帰ってきたら・・・」


   タレの声が急に途切れて、不意にアタマが軽くなった。
   不思議に思ってタレに呼びかけようとすると―――――





      「ちゃんとオメーと向きあうべきだったな?」

      「・・蛮ちゃん・・・!」


   オレは勢いよくドアを開けた。

   ボンネットに凭れてタバコを吸ってる、大好きな背中に飛びついた。


     
     *****



   ホンキートンクか部屋に帰るのかと思っていたら
   蛮ちゃんは『ちっと話してぇコトがある』ってゆうから
   2人でまたスバルに乗り込んだ。


      「さっきの・・タレたオレって邪眼だったんだね」

      「ったーく。何も言わねぇのも、意地っ張りなのも
       オメーの方だったんじゃねーかよ」

      「んっ・・・そうかも」


   だからって、オレに邪眼をかけたのはちょっとズルイなぁって思った。
   でも、治したフリして、倒れたりして
   オレも蛮ちゃんにシンパイかけたんだもん。・・・おあいこだよね。


      「しっかしオメー、なんだってスバルん中に居たんだ?」

      「マンガ読んでて寝ちゃった」

      「夜中に車内で読むアホがいるか!カギも掛けねーでよ」

      「でも、ココは蛮ちゃんのにおいとかして心地よかったモン」

      「・・・・っとにアホだな。テメーは・・」


   蛮ちゃんは腕を伸ばすと、オレのアタマをくしゃっとしてくれた。

   なんだか泣きそうになったケド、ちゃんと話を聞きたくて。
   オレはぐっと唇を噛んで堪えてたんだ。


      「そーいうお前の天然な責め方にゃ、勝てねぇな」


   蛮ちゃんが溜息混じりで呟いた。


      「えっ?」

      「あのな、銀次。オメーに黙って行っちまったのはなぁ。
       ・・・そんなツラ見せられたら決心が鈍るってモンだろ」

      「決心て、何の?」
        
      「今まで見ねえよう考えねーようしてきちまったコトを
       カタそうって決心、だよ」

  
   そっか。きっとポールさんが『逃げてる』ゆってたことだ。

 
      「それはもう、終わったの?」

      「あぁ。オレなりの答えは出してきたぜ。
       コレはよ、オメーにも無関係な話しじゃねーんだ・・・」
  

   蛮ちゃんはタバコを取り出すと火をつけずにくわえた。
   その横顔がいつになく厳しくて、オレはちょっと緊張した。


      「オレは魔女の血なんざクソ喰らえだ。そう思ってきた。だがな」
  
      「・・・うん・・」

      「・・・同性愛っつーのは、そもそも血を残せねぇんだ」

      「え?」


   オレ、ドキっとしちゃった。
   話がそっちへいくとは思ってなかったし。

   オレとのコトを、蛮ちゃんが同性愛って生々しい
   コトバ使ったのがショックだった。
   

      「ヤローがヤローを抱く。・・先がねぇ虚しい行為ってコト」

      「そんな!そんな風に思ってたの?蛮ちゃんは・・・」

      「よく聞けよ銀次。オレと一緒にいる限り
       オメーは『家族』っつーモンを手に入れられねーんだぜ」

      「構わないよ!ケッコンとかコドモとか、そうゆうコトでしょ?
       ・・だって、今オレには蛮ちゃんって家族が居るじゃないか」

      「そりゃ、オメーがガキだから言えるコトなんだよ」

   
   今はまだイイとしても。

   このままズルズル一緒にいて、そのうちお年頃っつーのも過ぎて
   オッサンになったときのこと、考えてみろや。

   そんときになって普通の生活がしてぇっつっても、出来ねぇぜ?
   それでオメーはイイのかよ。

   ・・・蛮ちゃんは、そう続けた。

   オレには、そんな問いかけは悲しすぎて。重すぎて。
   ちゃんと聞き入れるなんてコト、出来ないよぉ・・・


      「蛮ちゃん・・ゆってる意味が・・・ワカんない」

      「銀次、逃げんなよ。理解できてるハズだ」

      「そんな・・オレに・・どうしろってゆうの?」


   だから別れよう。もし、蛮ちゃんの口から
   そんなコトバが出たらと思うと、キュって心臓が痛くなった。

   蛮ちゃんはタバコに火をつけると
   長い溜息みたいにケムリを吐いて、オレをまっすぐに見た。


      「オレの話を聞いて、考えて、あとはテメーで答えを選べ」

      「選ぶって・・・何を・・」


   恐れてたことじゃなくって安心したケド。
   その後の蛮ちゃんの話しは、予想以上に重かった。


   正当なる魔女の血を引く者はホントに自分だけなのか。
   蛮ちゃんはソレを調べてきたんだって。

   そして『この世に残された最後の一人』であるコトは確かだったって。


   知るのをためらって、逃げていた。
   蛮ちゃんですら、知るのがコワイ事実。

   何故なら、もし、他にも血の継承者がいるのなら
   蛮ちゃんが今までどおり自由に生きていても構わないケド。

   最後の一人である以上、全ての義務が降りかかってくる。

   一族の長として、血を残せ、と。

   純血ではナイ末裔の一族達や、おばあさんのお弟子さんから
   いずれ必ず干渉がある・・・。


      「オメーとのコト、妨害されんだろうし。
       ・・・排除しようとする輩だっているかもしんねぇ」


   蛮ちゃんは、辛そうに言った。


      「一緒にいる限り、お前は確実に巻き込まれる」

   
   それでもオレを受け入れるか、否か。
   闘う覚悟はあんのか。

   そう聞かれて、オレは嬉しかったんだ。だって、蛮ちゃんは
   オレと一緒にいたいと思ってくれてるってコトだもんね。

   
      「そんなの、聞く方がおかしいよ。オレは蛮ちゃんの側にずっといるよ」


   でも、喜んでばかりもいられなかった。


      「銀次!コッチの世界がどんだけダークなモンか、オメーは知らねぇ」

      「関係ないよ」

      「・・・コレでもまだそう言えんのか・・・?」


   静かな声で、蛮ちゃんはそう言い放つと眼を閉じた。



   ――――オレは、初めて蛮ちゃんの『本性』を見してもらったんだ。

   周りの空気が重くのしかかってきて苦しい程だった。

   チカラを畏れられていただけの、かつての自分とは明らかに違う。
   別次元のコワさだった。

   善悪の判断も、感情のすべてをも超えて取り込まれそうになる。


      「・・・魔性ってイミが・・よくワカった気がするよ・・」

      「だろ。オレはお前をこんなトコへ引きずり込みたくねぇんだよ・・・」


   でも、同時に魔女の一族が・・蛮ちゃんが背負ってきた悲しみとかも、カンジたんだ。

   崇高ってゆうんだっけ。
   キレイで気高く、そして怖ろしいその姿に、ひたすらオレは魅入られていた。

  

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 以前、自分トコのオエビに『銀×タレ』なんて
 ふざけてラクガキしたコトがあるんです。

 横レスでノってくれた方がいたので、いつか銀×タレも書きたいなぁって
 思っていたんですよー。

 そんなワケで連作3話目は銀次とタレの会話を書けてヨカッタ、ヨカッタ。
 ただしコレは『タレ×銀』ですケド(笑)

 登場人物が多いと、その分話しが長くなる・・・って傾向は
 どうやら確定らしいデスー。

 予定の倍の長さになっちゃいました。うーん。

 次はほぼ蛮銀2人っきり(のハズ)だから
 もう少しコンパクトにまとめたいよぅ。

 でもねー。 話しを詰め込み過ぎちゃったので
 ちゃんとスッキリ終われるのかシンパイだなぁ〜(^_^;)  2004.03.23 真

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