〈空模様・心模様 Aみぞれ〉



     *****


   
       「なっ・・銀次!オメー、何してんだよ」


    いつもどおり、2人はホンキートンクへしけ込んで
    コーヒーを注文したトコロだった。

   
       「んぁ・・・ごめん・・」


    カウンタに座ろうとしていた蛮の背中に、
    銀次はふと眉根を寄せて凭れかかってきた。


       「・・ちょっと・・クラクラして・・」

       「あ?そんなに腹へってたのか」

       「わぁ、お2人とも仲良しでいいですねー」

       「夏実ちゃ・・・」


   おしぼりと水を運んできた夏実に、返事をしようとしたが
   銀次はそのまま、床へ崩れ落ちるように座り込む。


       「・・・っ・・・」

       「銀次!」

       「銀ちゃん、どうしたの?銀ちゃんっ!」

       「なんだ?何を騒いでるんだ」

       「マスター・・・タイヘンです!」


   倉庫にコーヒー豆を取りに行っていたポールは
   戻ってくるなり尋常ではない夏実の声に驚き、駆け寄った。

  
       「銀次、おい、大丈夫か!」

       「あっ・・・銀ちゃん、どこかケガして・・・」
     

   ハーフパンツから伸びた足が、幾つかの赤い筋で染まっている。

   ドキリとするような眺め。


   2人の慌てぶりをよそ目に
   蛮は割れたグラスを、ただ黙って拾い上げた。


       「蛮、これは一体・・・」

       「銀次・・・まさか、オメー・・」


   ほとんど独り言に近い返事。


   視線があうと、サングラス越しに厳しい目をしているのが見て取れた。
   何が起きたのかは、充分承知しているらしい。

       
       「・・・夏実ちゃん、タオルと消毒液持ってきてくれ」

       「あ、はい!」


   うっすらと事情を察して、ポールはさりげなく夏実を遠ざけると
   銀次を抱き起こした。

  
       「銀次、大丈夫か?」

       「・・・あ。マスター・・ごめ・・」

       「この出血は・・・普通にケガしたワケじゃないんだろ?」

       「・・・う・・ん」


   銀次は言葉を濁した。

   いつもなら真っ先に手を貸すはずの蛮が、何故か銀次を睨み付けている。


       「銀次・・・テメー、治してねぇのか・・」

       「・・・ごめん・・」


   2人の間には、妙な緊張感。


       「お前ら何かあったのか?」

       「・・・なんでもねぇよ」

       「うん・・なんでもない・・よ・・」

 
   答えつつも、銀次はそのままふと気を失ってしまった。

      
       「銀次!銀次!」
     
       「・・・銀次!・・クソッ」

       「こりゃダメだ、上へ運ぶぞ・・・おい、蛮、聞いてんのか?」
       

   携帯を取り出す手が僅かに震えているのを
   痛々しく思いながらも、ポールは蛮を制した。


       「蛮・・・医者はおまえが呼ばない方がいい」

       「・・あんでだよ・・・」

       「事情が事情だろう?」

       「!」

       「やっぱりそうか。・・・銀次のことはオレらが見るから」

       「ポール!何かカン違いして・・」

       「いいから、しばらくココに居ろ!」

       「・・・何だっつーんだ!オレは強姦なんざしてねぇぞ!?」

       「・・いや、ワカってるさ。・・とにかくお前は店番しててくれ・・」



   
   どうして気づいてやれなかったのか。
   なぜ、こんなコトになったのか。

   銀次が運ばれて行くのを、どこか遠くに見やりながら
   蛮は苛立ちを必死で押さえ込んだ。


 
    *****



   気配は感じ取れても、様子まで見て取れるワケじゃない。

   少しでも側に居てやりたいという気持ちは抑えきれず、
   階段口への壁に寄りかかって眼を閉じていた。


   ポールと夏実が2階から降りて来ると、蛮はゆっくりと視線を上げた。


       「銀次のヤローは・・?」

       「あぁ、大丈夫だ。意識は戻ったよ」

       「・・・そっか・・」


   見た目には冷静な足さばきで歩み、スツールへ座り込む。

   しばらく3人の沈黙が続いたが、オロオロしている夏実に気づくと
   ポールは指示を出してやった。


       「夏実ちゃん、銀次にココアを持っていってくれないか」

       「飲み物だけでイイですか?」

       「今はまだ喰えんだろう。・・それで、銀次が
        嫌がらないようだったら、そのまましばらくついててあげて」


   はい、と返事はしたものの、首を傾げて聞き返す。


       「でも・・・それだったら蛮さんが行った方が・・」

       「夏実」

       「はい」


   普段のオレ様ぶりからは想像もつかない
   感情を全て殺した青い瞳。


       「ポールは、オレに話があるらしいんだわ」

       「蛮・・・」

       「蛮さん・・・?」


   口調まで、淡々としている。
   
   
       「頼むな」

       「・・・はい」


   夏実はズキンと胸が痛むような気がした。



    *****



   一晩中降り続けた雪は、朝からみぞれに変わっていた。



        「ん〜、蛮ちゃんおはよ」

        「お。回復したか?」

        「うん。ゴメンね、オレあのまま寝ちゃって」

        「ったく、心配かけやがって」
 

   昨夜のコトは、それで解決した、と2人とも思っていた。

  
        「依頼が無ぇ限り、今日は休業な」

        「こんな天気じゃビラも撒けないもんね」

        「おし!ツケでコーヒー飲みに行くか」

        「うん!」


   こんな会話を、今日もずっと交わしていられると思っていたのに・・・。



    *****



        「よぉ、遠慮すんなよ。・・さっさと叱れや」

        「まぁ待てよ」


   煙のついでのように吐き出された言葉に苦笑して、
   ポールはカウンタ内へ入り、コーヒーを淹れ始めた。


        「・・・銀次の回復力を持ってしても、倒れるぐらいだ。
         一体、どんなコトをしでかしたんだ、と一瞬焦ったがよ」
 
        「ヤローは、なんて?」

        「とりあえず飲みな。ホントは動揺してたんだろ?蛮」

        「・・・コイツは奢りだろうな」


   コーヒーの香りに安堵したかのように、蛮の肩が少し緩む。


        「オレぁ、お前を疑う気はさらさらねぇよ」
   
   
   その言葉で、蛮はふと息を付いた。

   やはり気を張ってたんだな、と内心でつぶやき
   ポールは自分もコーヒーを啜る。


        「経験豊富なお前のこった。ちゃんと、何だ、その、
         してやってるハズだからな」

        「・・・まぁな・・」    

        「お前さんの居ない方が、銀次も
         話しやすかろうと思ったんだが・・オレが悪い、の一点張りだ」

        「・・・ヤローは・・・テメーから傷ついて、喜んでるふしがあんだよ」


   タバコを消す蛮の指先には、必要以上の力が入っている。
    

        「銀次は、何故回復させなかったんだろうな?
         お前ら上手くいってるんだろ?」

        「・・・あぁ」

        「お前が浮気して、ヤケになったってんでもないだろうに」

        「・・・・・・」

        「やれやれ。お前さんが、そんなしおらしく殊勝にしてんのも、まぁ見物だが」

        「・・・うるせぇ・・」      

        「なんか、調子狂うな。やっぱよ」

        「オレはおかしかねぇよ。ヘンなのは銀次の方だ」


 
    *****



        「はい、銀ちゃん。ココアだよ。飲める?」

        「うん・・・ありがと」


   そう答えたものの、夏実がベッド脇にカップを置いても
   銀次は手をつけようとしなかった。


        「なんか、いろいろビックリしちゃった」

        「・・・ゴメンネ、夏実ちゃん」


   バツが悪そうに眼を伏せる様子を見て、夏実は一瞬迷ったが
   銀次を元気付ける為にも居座ることにした。

     
        「あのね、私の方がごめんなさいだよ」

        「え?どうして?」

        「私ね、銀ちゃん達は女の子と違って、悩みなんかなくて
         ラヴラヴでいいなーって勝手に思っちゃってた」

        「・・・うん。オレもそうだと思ってたのに・・・」

        「今は違うの?」


   夏実の言葉にキュッと眼を閉じ、それからゆっくりと天井を見上げる。

   まだ幾分青い顔で、銀次はポツポツと話し始めた。


        「蛮ちゃんは・・このごろ・・上の空なときがあって・・」

        「だからケンカしちゃったの?」

        「ケ、ケンカじゃないけど・・その・・オレ、ムリしちゃったんだ・・」


   どこまで事情が理解できているのか伺い知れないが、
   夏実は納得がいった、とでもいうように何度かうなずいた。

 
        「そっかー。普通の恋愛と一緒なんだ」

        「ええ?」

        「泣いたり、辛かったり、苦しかったり。
         せっかく両想いになったって、それだけじゃダメなんだね」

        「・・・うん」

        「男の子同士って・・よっぽどスキじゃないとね、
         愛し合ったりなんて出来ないと思ってたよ」

        「うん。・・オレだって蛮ちゃんじゃなきゃ、嫌だもん」

        「だけど、銀ちゃんは何か、蛮さんに不満があったんでしょ?」

        「うーん。不満ってゆうか・・不安かな」


   銀次の手は、縋るようにシーツを掴んでいる。


        「蛮ちゃんは・・・一緒にいられなくなった時のコトばっかり
         考えてるみたいで・・・寂しくって・・」

        「蛮さんが側にいるのに、寂しいの?」

        「・・・目の前にいるのに、何か、手が届かないカンジで
         余計ツライ気がしたんだ・・・」     

        「あ。その気持ちなら分かるよ。コッチを振り向いてって気分でしょ」

        「うん。・・・だからオレ、ちょっと
         頑張ってみたりもしたんだ。・・でもね、夏実ちゃん・・・」
      
        「なぁに?」

        「どうせ・・・受け身だから。オレは」



   ヤケにきっぱりと言い切る声が、らしくなくてヒヤっとする。
   少し悲しくなって、夏実は思わず聞いてしまった。


        「ね。銀ちゃんは、蛮さんとラヴラヴになったコト、後悔してるの?」


   銀次は、スグには答えようとしなかった。
     


    *****



        「お前らの場合、ほんとのセクシャルマイノリティ・・じゃねぇからなぁ」

        「どーいうコトよ」

        「いや。惚れてる、とかってレベルじゃねーだろ。
         ・・・もっと深い、ま、特殊な絆だよな」

        「・・・・・・」

        「本音を言えば、この機会によく検討してみるべきだ、とオレは思うんだよ」

        「あ?検討?」


   何を言い出すのか、と問うように
   蛮は片眉をあげた。

 
        「お前はいいさ。分別も判断基準になる体験も、持ち合わせてるし」

        「はっ。自慢にゃならねぇがな」

        「銀次の場合、この経験しか知らずにいるわけだろ」

        「オレが銀次をホモに仕立ててる、とでも言いてぇのかよ」
      
        「お前らがコイビトとして仲がいいこたぁ、反対はしねぇよ。
         ・・・むしろヨカッタと思ってるさ。だがな・・・」


   ポールはカップを下げ、新しい灰皿を出す。
   機械的に動く手を蛮は黙って見ていた。

   次に来る言葉の、予測はついていた。
   


        「蛮。お前・・・『魔女の血』はどーすんだ?」

        「おい。銀次には、それを言うんじゃねーぞ・・・!」

        「まぁ、そうピリピリしなさんな」

        「チッ」
      
        「真面目な話、こんな血脈自分の代で
         途絶えちまえばイイと思ってんなら・・・」

        「ポール・・・テメー・・」

        「それこそ、オトコと寝るよりも若気の至りってモンだろ?」



    ***** 



        「あのさ、夏実ちゃん」

        「何ですか?」

        「前から聞こうと思ってたんだけど。やっぱし、男同士って、ヘンじゃない?」

        「ヘンじゃないですよ。スキって気持ちに、性別なんて関係ないと思うな」

        「そっか、ありがと」

   
   いつもは素直な銀次が即答をせず、
   質問に質問を返すなんてしゃれたマネをするのは珍しいコトだ。

   それだけ、夏実の問いは
   銀次にとって軽く答えられるものではなかった。

   蛮を好きだからといって、躰の関係を結ぶコトが
   果たして正しかったのかどうか。

   ―――今までそれを深く考えたことはなかった。


        「えへ。でもね、もったいないなーとは思ったよ。
         蛮さんはカッコよくて、強いし」
      
        「うんうん、そうでしょ」
   
        「銀ちゃんは、カワイくて優しいから」

        「ええ〜?」

        「女の子にも、モテモテだろうになって・・」

        「オレはね、女の子は好きだよ」

        「そうなの?」

        「うん!でも、蛮ちゃんのコトは・・もっと大好きなんだもん」

        「・・・そっか」

        「・・・うん」



     *****



        「銀次なら大丈夫だろ、蛮。話してやれよ。
         アイツは、最後には正しい答えにたどり着ける奴だから」

        「余計なモン背負わせる必要はねぇだろ」


   その気遣いがアダなんだと、ポールは蛮を諭す。


        「銀次には、今のお前しか見えてない」

        「わーってんだよ、んなコトは。オレだってヤローしか
         見えてねぇっつーこったろ」

        「銀次の何を見てるんだ?」

        「・・・あ?」

        「過去ではなく、これからのコトでもなく、
         今の銀次を見てやっているのか?」


   ポールの言葉はイタいトコロを突いていた。


        「・・・そのつもり、だったんだよ。クソッ!」

        「あれだな。隣にいるのにココロは遠いの・・ってヤツだ」


   それならば、やはり自分が銀次を傷つけたコトになるのか。
    

        「焦らずによく考えな。
         何のかの言ったって、お前らまだまだ若いんだしよ」


   しばらく黙って、それぞれの感慨に浸る。

   2人の吸うタバコの煙が複雑に絡むのを見ながら
   ポールはふと蛮に尋ねた。

 

        「お前、幾つになったんだっけか?」

        「・・・オトコに年齢を聞くんじゃねーよ」

        「ははっ。どうやら、調子が戻ってきたな」

        「・・年寄りはお節介でやんなっちまうぜ、ってトコだろ?ポール」


   蛮なりに照れの入った声が、苦笑めいて響く。

  
        「・・・悪ぃな、どーも」

        「そう思うなら、早いトコ問題片づけて、でっかいシゴトして
         きっちりツケを・・・」

        「んじゃ、ま、世話んなったわ。ヤローのコト、宜しく頼むぜ」

        「・・おい、どこ行くつもりだ。銀次はどうすんだ」


   店を出で行きかけて、蛮は背を向けたまま答えた。 


        「・・・ちっと、離れて考えてみてぇんだ」 

        「顔ぐらい見してからにしろよ」
    
        「ポール」

        「・・・なんだ」

        「コイツを銀次に渡しといてくれ」

        「蛮・・・」

        「今、会っちまったら、オレは・・・」


   ドアが閉まる瞬間、僅かに聞こえた言葉は


        『脆くなる』


   ―――ポールが初めて聞いた、蛮の弱音だった。 



    *****



        「うん、そうだよ。・・オレは蛮ちゃんが大好きなんだ」

        「わぁ、銀ちゃん、のろけてるー」


   どれだけ一生懸命考えたところで、
   銀次には、結局その答えしか出てこない。


        「だからね、夏実ちゃん。オレ、後悔なんてするわけないよ!」

        「そうでしょ?・・よかったぁ〜。私、安心しちゃった」

        「んぁ?なんで?」

        「だってね、同じ傷を持った者同士って・・・マスター前に言ってたよ」

        「え?」

        「銀ちゃんのキズは、見えないトコにあるんだね。
         治せるのは、きっと蛮さんだけだと思うから」


   そう言って、夏実は銀次のカオをのぞき込む。


        「蛮さんを治してあげれるのも、銀ちゃんだけだよ」

        「オレだけ・・・かぁ」

        「だからね銀ちゃん。絶対、離れたりしちゃダメだよ?」

        「・・・うん・・うんっ!ありがと、夏実ちゃ〜ん」

        「お、銀次。元気になったか」


   ポールがサンドイッチを持って部屋に入ってきた。


        「マスター!イロイロありがと。・・・あの、蛮ちゃんは?」


   銀次はその後ろに人影を探した。

   けれどポールがドアを閉めたコトで
   蛮は会いに来てはくれないのだ、と悟ってうなだれる。
        

        「あのな、銀次。蛮はお前を心底大事に思ってる」

        「・・・んっ・・・」

        「アイツがもう少し素直な性格だったら、100万回ぐらい
         『銀次に会いてぇ』って言いそうなカオしてな」

        「・・・うん」

        「それでも店を出ていったよ」

        「・・・やっぱり・・怒ってるんだ・・」

        「それは違うぞ、銀次」

        「私もそう思うよ」


    窓の外を見ていた夏実の、嬉しそうな声が響いた。
 

        「ほら。蛮さん、スバルを置いていってる・・!」

        「・・・え?」

        「銀ちゃんを乗せて一緒に帰るってコトだよね。スグ戻ってくるよ、きっと」 
      

        「あぁ、アイツぁもとよりそのつもりだ」


    ポールはポケットから、何か小さなものを取り出した。


        「ホレ、銀次。蛮からの預かりもん」


   ひょいと投げられて、反射的に受け止める。

   銀次が手を開くと―――そこにはスバルの鍵。


        「・・蛮ちゃん・・・」


   自分が店で倒れてから、ずっと何も言ってはくれなかったから・・
   もう、自分は嫌われたんじゃないか・・なんて思ってたのに・・・。
  
   蛮の想いが、ゆっくりと伝わってくるような気がして
   銀次の瞳が、少し、潤む。

   

        「みぞれ・・・早く止むといいね」

        「あぁ。明日には寒さも緩むだろうよ」


   2人の穏やかな声を聞きながら
   蛮の徹底した寒さ嫌いを思い出して、銀次はやっと笑顔になれた。

   


     ―――2人の心が晴れるまでには、後少しの時間が必要だった。 




―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 


 はい。今回は保護者萌え仕様でーすv
 蛮銀じゃなくて、波・蛮!(おや?) ・・そして、夏・銀!(笑)

 銀次君、また痛い目に会ってます。ごめんねー。

 そういえば、前回ので 『せっかくしっとりした話なのに
             コメントで雰囲気ぶちこわしてるよ』

 とのお言葉をいただいたんですが(笑)
 そうなのよ。一種の照れ隠しですなぁ。シリアスはちょっとハズカシイね!

 あ。あの、レナちゃんのコトですが・・
 夏実との書き分けが出来ないので・・・参加(?)は見送りました〜。。。   2004.02.26.  真

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